2024年の科新塾

科新塾とは?

科学者維新塾(科新塾)は、博士・博士を目指す人たちが広く世に貢献する人材へと醸成すべく開かれる塾です。この塾には、各自の思いや個性を活かし、自ら考え行動する仲間が集います。毎月1回土曜の午後に大阪(中之島)・東京(御茶ノ水)に、様々な道で活躍する博士たちを講師としてお招きします。

 

講師の先生の講演を聞き、意見交換することで、博士号取得後に科学者のみに留まらない様々な世界へ進むための指南と実践を目指しています。塾生(博士号取得者や博士を目指す学生)が講義や議論を通じて、考えを広げています。

 

この国の未来を切り拓くのは、大学で徹夜で実験に励み科学を学んでいる博士課程の学生たちやその修了者,挫折組などにあると考えています。令和を切り拓く維新志士を養成するべく、私たちは科新塾を開講しております。

 

科新塾は、幕末の大阪にあった「適塾」をその思想の上でモデルとしています。適塾は、当時最先端とされていたが、あまり周知されていなかった「蘭学」を学ぶ医学塾でした。しかし適塾から輩出された人材は、医者に留まらず慶応義塾の創設者「福沢諭吉」や官軍を率いた「大村益次郎」など、動乱の世にあって国を良くしようと奔走しました。科新塾では「蘭学」を「科学」へ置き換え、世界に貢献する人材を養成します。

塾長 河田 聡 

第14期塾頭挨拶

 科学はこれまでの社会と経済の発展をもたらしてきました。しかし、物質的な豊かさが飽和した現在において、我々は社会福祉、医療、農業、環境などのさまざま分野で地球スケールの課題に直面しています。経済発展を軸にした考え方のままでは、2050年までにその活動の限界を迎えてしまいます。これらの問題の解決の道筋として重要視されつつある「持続可能性」や「ウェルビーイング(幸福)」に対して、科学は何ができるのでしょうか?また、そのほかに考えることはないのでしょうか?

 科学者維新塾では、未来に向けて科学ができることを考える場、また、科学者たちがその一歩を踏み出すための場としたいと考えています。

 

第14期塾頭 工藤宏史